平成元年の思い出

昭和生まれ昭和育ちで、初めて社会人になったのも昭和63年のことでした。右も左も分からず必死に仕事をしているうちに年末も迫り、小売業では一番忙しい時期、初めての年末年始をむかえました。

 

その頃までには天皇陛下の病気の事は知れ渡っており、なんとも言えない空気だったのを覚えています。それでも年が明けると初売りが始まり、華やかに店内を飾りたてて営業をしていました。

 

平成元年の初日、1月8日にもやはり仕事でした。営業を自粛すべきか責任者たちはもめたそうですが、通常通りの営業時間となりました。

 

ともかく店内の飾りつけや派手なディスプレイは一斉に撤去せよということで、大慌てで赤や金銀の飾りを取り外しました。BGMも静かなクラシックに切り替わり、とても寒々しい雰囲気で仕事をしていました。

 

今なら休業もあり得たかもしれません。どこもかしこもしんと静まり返り、これが時代が切り替わるときなのだと強く感じました。"